おおさき材利用ネットワークの取り組み
〜地元の資材と職能集団による「顔のみえる家づくり」森から家まで産直システム
「顔が見える」安心のおおさき材
「70年、80年先、孫の代まで家族を支える、安心の家を届けたい。」
顔の見える家づくりを目指し「木の家おおさき」の普及につとめる、おおさき材利用ネットワーク。その会員である青木工務店の青木司さんは、温もりを讃えたおおさき材の柱を撫でながらそうおっしゃいます。
整備された大崎地域の森林で時代を超えて大切に育てられた、樹齢70年を超えるみごとな杉。密なる年輪は、寒暖の差の激しい環境で育ち強度を貯えた良質の証です。おおさき材は立木の状態で強度測定をしており、適材を選別した上で伐採されます。8月から3月の最も適した時期に伐採した後、山で葉枯らし(自然乾燥)を行うことも木に深い色合いや艶を与え、後からの割れや反りを少なくするための大事な工程。こうして木の美しさを十分に引き出したおおさき材は、いつでも供給出来るよう2,3棟分をストックヤードに確保しています。それら生産者や生産地、樹齢、伐採期間、葉枯らし期間、製材事業者名など、木についての履歴を森林組合が認証しているので、「顔の見える」安心の木材で建てることが出来るのです。また住む人が山に出向いて立木を見学・吟味したり、おおさき材利用ネットワークが行っているセミナーや研究・討論会にも気軽に参加できます。
「住む人、住む家族が参加して一緒に造っていく。自分の家に想いを込めていくことによって、長く大事に住むことが出来るし、そこに造り手との顔が見えるおつきあい、地元全体が繋がるおつきあいが生まれるのです。
時代を超えて、呼吸し続ける現代民家
『木の家おおさき』
大崎地域はかつて建築職人の宝庫でした。「木の家おおさき」にも昔ながらの伝統工法が用いられ、今や稀少となってしまった職人の技が活かされています。
「木の家おおさき」はデザイン性に富み、木の特性を活かした耐震構造になっていて、その確かな技術は構造実験で検証されています。また玄関周りの石や壁材にも人にやさしい地元の天然素材を積極的に使っています。
「人間は生き物ですから、コンクリートやプラスチックなどの人工的なものではなく、呼吸する素材に囲まれて暮らすのが一番ではないでしょうか。」と青木さん。
木は自然環境に対応する変幻自在の素材です。日本特有の梅雨の時期は木が湿気を呼吸して適度な湿度を保ち、夏は涼しく冬は蓄熱します。
「建築産業が林業やその他の産業と連携するうことによって、より安心な住宅を提供でき、次世代の造り手にも誇りと責任を持って受け継がれ、“この地域にしかない家”が1軒でも多く建ち、文化や産業の活性化に繋げられればと思います。」
豊潤な木の香りに包まれながら、青木さんは未来を見据えた明るい笑顔でそう語って下さいました。
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